【話し手】ティラナ・ハッサン、ヒューマン・ライツ・ウォッチ代表(2024年1月3日、 ニューヨーク):
イスラエルとハマスの敵対関係の再燃 スーダンでの民間人のとてつもない苦しみ。
【話し手】ティラナ・ハッサン、ヒューマン・ライツ・ウォッチ代表(2024年1月3日、 ニューヨーク):
今も続く、ウクライナ、 ミャンマー、 エチオピア サヘル地域における紛争。
【話し手】ティラナ・ハッサン、ヒューマン・ライツ・ウォッチ代表(2024年1月3日、 ニューヨーク):
加えて、記録的な猛暑となった2023年。
【話し手】ティラナ・ハッサン、ヒューマン・ライツ・ウォッチ代表(2024年1月3日、 ニューヨーク):
山火事、 干ばつ、 暴風雨は、世界中の 何百万人もの生活に影響を与えました。
【話し手】ティラナ・ハッサン、ヒューマン・ライツ・ウォッチ代表(2024年1月3日、 ニューヨーク):
これらの、そしてその他多くの人権危機とその結果は、政府のみの行動によって解決されるものではありません。
【話し手】ティラナ・ハッサン、ヒューマン・ライツ・ウォッチ代表(2024年1月3日、 ニューヨーク):
一方、各国が合意した一連の規則である、国際的な人権の枠組みは、すべての人びとの尊厳を守るための ロードマップを提供するものです。
【話し手】ティラナ・ハッサン、ヒューマン・ライツ・ウォッチ代表(2024年1月3日、 ニューヨーク):
私たちは人びとの人権が尊重され、保護されることで、何が可能になるのかを目の当たりにしてきました。
【話し手】ティラナ・ハッサン、ヒューマン・ライツ・ウォッチ代表(2024年1月3日、 ニューヨーク):
6月、長年にわたる市民社会からの圧力を受け、日本の国会はレズビアン、ゲイ、 バイセクシャル、そしてトランスジェンダーの人びとを「不当な差別」から保護する初めての法律を可決しました。
【話し手】ティラナ・ハッサン、ヒューマン・ライツ・ウォッチ代表(2024年1月3日、 ニューヨーク):
ブラジルの最高裁判所は、伝統的な土地に対するすべての先住民の権利を認めました。
【話し手】ティラナ・ハッサン、ヒューマン・ライツ・ウォッチ代表(2024年1月3日、 ニューヨーク):
この判決は、先住民の生活を守るための闘争において大きな力となりました。
【話し手】ティラナ・ハッサン、ヒューマン・ライツ・ウォッチ代表(2024年1月3日、 ニューヨーク):
すべての人の尊厳を守る人権という力があるにもかかわらず、それを果たすための頼みの綱であるルールの仕組みは、脅威にさらされています。
【話し手】ティラナ・ハッサン、ヒューマン・ライツ・ウォッチ代表(2024年1月3日、 ニューヨーク):
多くの国はハマスによる10月7日の攻撃を、迅速かつ正当に糾弾しました。しかし、その他多くの国は、イスラエル政府によるガザ市民への集団的な懲罰行為に関しては、対応を控えています。
【話し手】ティラナ・ハッサン、ヒューマン・ライツ・ウォッチ代表(2024年1月3日、 ニューヨーク):
一方、スーダンにおける武力紛争は広範囲に人権侵害をもたらしているにも関わらず、 国際的な注目はほとんど集めておらず、スーダンの人びとは依然として最も高い代償を払い続けているのです。
【話し手】ティラナ・ハッサン、ヒューマン・ライツ・ウォッチ代表(2024年1月3日、 ニューヨーク):
このような選択的な暴挙は、一部の生命が他の生命よりも大切であるような印象を与え、すべての人の人権が保護されるべきであるという考えへの信頼を損ないます。
【話し手】ティラナ・ハッサン、ヒューマン・ライツ・ウォッチ代表(2024年1月3日、 ニューヨーク):
さらに、各国政府が 独裁的な指導者とかかわる際、安全保障や貿易と称し、人権への責任を完全に無視することは、そのような指導者が抑圧をさらに拡大することを助長しかねないのです。
【話し手】ティラナ・ハッサン、ヒューマン・ライツ・ウォッチ代表(2024年1月3日、 ニューヨーク):
市民社会、裁判所、そして人権委員会もまた一層、制約のない権力行使を望む政府の脅威のもとにさらされています。
【話し手】ティラナ・ハッサン、ヒューマン・ライツ・ウォッチ代表(2024年1月3日、 ニューヨーク):
そのような政府は、益々監視のためのテクノロジーを利用し、批判する者を沈黙させます。
【話し手】ティラナ・ハッサン、ヒューマン・ライツ・ウォッチ代表(2024年1月3日、 ニューヨーク):
こうした脅威は、豊かで包括的な社会をつくるために、政府が早急に人権を尊重し、保護し、そして擁護するべきであることを強調しています。
【話し手】ティラナ・ハッサン、ヒューマン・ライツ・ウォッチ代表(2024年1月3日、 ニューヨーク):
犠牲者が誰であろうと、権利の侵害がどこで起きていようと、人権を継続的かつ包括的に保護していくことが、私たちの望む世界、即ちすべての人の尊厳が尊重され、守られている世界をつくり上げる唯一の方法なのです。