『尊厳を傷つける法律』
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奈良女子大学 副学長
三成美保教授
日本でトランスジェンダーの人びとが法的性別を変更しようとすると
必ず医療的な処置を受けないといけません
この処置は体に非常に大きな負担を与えますし一旦行うと元に戻すことはできません
また、とても高額で長い時間が必要なんです
精神科医
康純氏
ホルモン療法を受けているトランスジェンダーの中には
日常生活の中で身体に対する違和感がないにも関わらず
手術要件があるために出術を受けざるを得ない人がいます
トランスジェンダー女性、高校教員
土肥いつき氏
手術するかどうかはトランスジェンダー本人が考えることで
それは書類上の性別記載の変更とは別であるべきです
法学者
谷口洋幸教授
特例法そのものが性自認にしたがって生きることを保障する視点ではなく
既存の法制度にトランスジェンダーを無理やり当てはめるように設計されています
明治大学 非常勤講師
三橋順子氏
国際的な人権概念に照らして恥ずかしくない法制度を望みたいです
日本では、トランスジェンダーの人びとが法律上の性別認定(戸籍上の性別記載の変更)を行う上での障壁がいまだとても高い。性同一性障害者特例法(特例法)は人権を侵害する時代遅れの内容であり、日本政府は速やかにこれを抜本的に改正すべきだ。本動画は、特例法の手術要件等について、専門家や活動家が自らの見解を述べる内容である。
特例法が定める性別認定(戸籍記載変更)手続きは、断種手術(不妊手術)と精神科医による診察を義務づけるなど、時代錯誤で有害かつ差別的である。日本に住む多くのトランスジェンダーの人びと、国内の医療・法律・学術専門家、さらには国際的な保健・人権機関からは、同法は抜本的に改正されなければならないとの見解が示されている。
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